インフルエンザについて
          インフルエンザの感染力は非常に強く、日本では毎年新たに約1千万人(約10人に1人)のかたが感染しています。インフルエンザから、自身や家族を守るためには良く知ることが一番大切です。
          
          
          
「インフルエンザの症状は?」
          
          インフルエンザは「インフルエンザウィルス」に感染することにより発症します。感染後、約1〜3日の潜伏期間の後、突然の高熱、全身倦怠感、食欲不振、関節痛等が強く現れるのが特徴です。その後、やや遅れて咳やのどの痛み、鼻水、腰痛や悪心の症状が出ることもあります。
          
          
            
              
                |  | インフルエンザ | 風邪 | 
              
                | 流行時期 | 冬期 | 1年を通じて散発的 | 
              
                | 症状の進行 | 急激 | 緩徐 | 
              
                | 発熱 | 高熱 | 通常は微熱 | 
            
          
          
          
          「治療方法は?」
          
          医師が必要と認めた場合には、インフルエンザウィルスの増殖を防ぐ「抗ウィルス薬」が処方されます。抗ウィルス薬には、飲み薬・吸入薬・点滴など様々な剤型がありますが、家族や周りの人にうつさないためにも、医師の指示通りきっちり最後まで使用することが大切です。抗ウィルス薬以外の治療として解熱剤や咳止めといったお薬を用いる対処療法や漢方薬による治療があります。また、基本事項として脱水を予防するためのこまめな水分補給も大切です。
          
          
          
「異常行動について」
          
          インフルエンザ患者では、年齢・お薬の服用の有無に関わらず異常行動を起こすことがあると報告されています。具体的な報告例では「急に走り出す」「ウロウロする」「うわごとをいう」「幻覚が見える」「理由なく怒ったり泣きわめいたり」などがあります。
          特に小児・未成年者には、万が一の事故を防止するための予防的な対応として、発症後約2日間は一人にならないよう配慮してください。
          
          
          
「予防方法は?」
          
          ・人ごみは避けて外出後は手洗いやうがいをしましょう。
          ・アルコールなどを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
・普段からの健康管理も重要です。栄養と睡眠を十分にとり抵抗力を高めておきましょう。
          ・予防接種*は発症する可能性を減らし、発症した場合でも重症化を防ぐために効果的といわれています。
          
           *予防接種:基礎疾患やアレルギー等の体質により接種できない場合もありますので、医師とご相談ください。
          
          
          もしインフルエンザにかかってしまったら他の人にうつさないことも大切です。熱が下がっていても2日程度は他の人にうつす可能性があります。学校や職場には行かず自宅療養することが望ましいでしょう。